療養型病院

療養型病院というのは、急性期を過ぎて病状が安定している患者が入院するところです。看護学生時代に実習に行くこともあるので大体の人が知っていると思います。病状は安定してはいるものの、治癒が困難であるため入院するのですがその入院期間も1年以上と長期になる場合が多いです。

急性期病棟と違うのは、急性期はとにかく手厚い医療、看護が必要なので医師や看護師の配置人数も多いように規定されています。入院期間も概ね1ヶ月程度のことが多いです。療養型はそうではないので医師や看護師の配置も急性期病棟よりは少なくなります。病状も安定しているので病棟自体が穏やかで緩い雰囲気があります。医療処置も基本的なことしかしないので、ブランクがあるけど看護師として復帰したいという人から人気がある場所だと思います。病棟勤務は研修に参加しやすく、また研修が多い。ブランクあけの不安や独り立ちするまでの教育プランが整っていて、人材不足の解消につなげている。実際、中途入職のしかもブランクのある看護師に年下のプリセプターが就くこともある。10年働いていなくても、白衣を着れば体が覚えていることもあり想像よりも役に立っている言われ褒められる人も多いですよ。

さらに病棟の広さは十分とられており、談話室などもあり、患者同士、看護師と患者が仲良くなれる空間になっています。長期に渡り入院する人が多いので、看護師もその人達とコミュニケーションを取りながら接していかないといけません。ですので、患者としっかり向き合いたいと考える人が向いていると思います。最新の医療に触れることが出来るというわけではなく、どちらかというと精神的なケアやつながりを重視しているので、そういうことに関心がなければやりがいを感じることも少なくなりそうです。ですが、ゆったりとした空間で患者1人1人と向き合い働くのは自身も落ち着いて働けると同時に、色々考えさせられることがあると思います。